松山 マスターズの雪辱必ず!超難関コースも「面白い」

[ 2016年6月16日 05:30 ]

練習中に青木功(右)の横でおどけた表情を見せる松山英樹

 メジャーの悔しさはメジャーで晴らす。メジャー第2戦「全米オープン」は16日、米ペンシルベニア州オークモントのオークモントCC(7219ヤード、パー70)で開幕。松山英樹(24=LEXUS)は14日、「勝つための準備はするだけはした」と力強くV宣言。2打差3位で最終日を迎えながら7位に終わった今年のマスターズのリベンジをする。

 超難関コースを松山は歓迎してみせた。「誰が回っても難しい。それは面白い。状態は悪くないし楽しみ」。開幕2日前は2時間40分の練習のみだったが、練習ラウンドは11日から実施。オープンウイークも1回、コース入りし下調べを十分行った上での発言だ。
 大会史上最長のパー3(8番、288ヤード)に、3番と4番の間に横たわる「教会の椅子」と呼ばれる巨大バンカー。グリーンは練習ラウンド時でスティンプメーター15フィートもある高速グリーンだ。前回開催時(07年)の優勝スコア5オーバーが示すように大会史上最難関の舞台だが「フェアウエーに乗って、グリーンに乗ればチェックはいらない。それを目標にしたい」と理想を掲げた。

 強みはショットの精度。ショットのスコアへの貢献度を示すストロークゲインド・ティー・トゥー・グリーンは1・554でランク6位。パーオン率は69・64%で12位。フェアウエーキープ率は60・3%で96位にとどまるが、ティーショットがうまくいけば戦える。

 2週前のメモリアル・トーナメントでは予選落ちしたものの、試合に出場しなかった前週も含め「いい練習にはなった」という。「ここに勝つための準備はするだけはした。いい形では来ている」という言葉からもショットの復調を感じ取っている様子がうかがえる。
 4月のマスターズ。2打差3位から出た最終日、6番でダブルボギーを打つなどし優勝争いから脱落、7位に終わった。「(メジャーでも)普通の1試合と思ってやる。特別意識して(成績が)いいなら毎回するけれど」と自然体を強調するが、2カ月前の雪辱を期する思いがにじんだ。

 大会公式パンフレットには注目の9選手の一人としてジェーソン・デーらとともに写真付きで紹介された。米ツアー2勝の実績を引っ提げ挑む4度目の全米オープン。どんなコースであろうと、頂点だけを見据えティーオフする。

 ▽オークモントCC 1903年開場。全米オープンは9年ぶり9回目の開催。バンカーの数は210個もある。3番と4番の間に横たわる長さ100ヤード、幅40ヤードの巨大なバンカーは「チャーチピューズ(教会の椅子)」という異名の通り砂地に長椅子を並べたような帯状のラフが配置されている。また8番は288ヤードに設定され大会史上最長のパー3となる。ラフは深く芝に粘り気があり、グリーンは傾斜が複雑な上にスティンプメーター14.5フィート(通常の試合は11~12フィート)と超高速に仕上げられる。07年は優勝スコアが通算5オーバーで各ホールの平均スコアが全ホールでオーバーパーだった。

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2016年6月16日のニュース