錦織 2回戦棄権も軽傷強調「ウィンブルドンには間に合うはず」

[ 2016年6月16日 05:30 ]

シングルス2回戦を左脇腹痛のため棄権し、記者会見する錦織(AP)

 男子テニスのゲリー・ウェバー・オープン(ドイツ)に出場していた世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)が15日、同192位のフロリアン・マイヤー(32=ドイツ)とのシングルス2回戦を前に棄権した。1回戦で痛めた左脇腹が回復せず、この大会は2年続けてケガでの離脱となった。

 錦織は自らのアプリで「残念ながら今日の試合を棄権せざるを得なくなった。初戦で痛めた脇腹が回復しなかった。何日間かリハビリをしてウィンブルドンには間に合うはず」と説明した。錦織にとって今大会が芝シーズン初戦。1回戦ではプイユ(フランス)に逆転勝ちしたが、最終セット前に左脇腹の治療を受けていた。昨年もこの大会では準決勝で左ふくらはぎを痛めて途中棄権。その故障が尾を引き、ウィンブルドン選手権でも2回戦を前に棄権を余儀なくされた。

 クレーシーズンから続く欧州シリーズは、例年故障に苦しんできた。ホテル暮らしで心身ともに疲れがたまり、芝ではクレーとも違う動きが要求される。肉体を酷使せざるを得ない期間だけに、錦織も「毎年ケガに近いことが起こる」と警戒していた。それでも予防しきれなかった。ウィンブルドン選手権の開幕は27日。その後もリオデジャネイロ五輪など過密日程が続くだけに、一刻も早い回復が求められる。

 ▽錦織の昨年のゲリー・ウェバー・オープン 1回戦、2回戦はストレート勝ち。準々決勝でヤノビチ(ポーランド)に辛勝すると準決勝のセッピ(イタリア)戦で左ふくらはぎを負傷し14分で棄権

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