熊本、9月開幕Bリーグ参加 資金繰りめどでチーム存続

[ 2016年6月3日 19:05 ]

 4月の熊本地震の影響で経営が悪化し、存続が危ぶまれたバスケットボール男子のナショナルリーグ(NBL)熊本の湯之上聡社長は3日、熊本県庁で記者会見し、資金繰りなどにめどがついたため、チームとして活動を続けることを表明した。NBLとTKbjリーグが統合し、9月に開幕するBリーグには予定通り2部から参加する。

 全国から募った支援金が3日の時点で約860万円に達し、NBLからの支援も確約されているという。6月末までに必要としていた3千万円には数百万円届かないが、湯之上社長は「予算を圧縮して乗り越えられる」と説明した。来季はチーム編成にかかる予算を2割ほど削減した上で選手との契約交渉を本格的に始める。

 ホームアリーナとして使用を予定している熊本市の熊本県立総合体育館が避難所となっており、開幕に間に合わない場合には山鹿市や玉名市、菊池市の体育館で代替開催する方針。湯之上社長は存続に一安心した様子で「復興のシンボルとして、勇気や感動を与えられるようにしたい」と言葉に力を込めた。

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2016年6月3日のニュース