自転車米代表候補がリオ辞退 ジカ熱不安、「東京五輪目指す」

[ 2016年6月3日 13:37 ]

自転車の米国五輪代表候補の座を辞退したバンガーデレン(AP)

 自転車ロードで2大会連続の五輪代表入りが有力視されていた米国のティージェイ・バンガーデレン(27)が2日、「たとえどんなに小さくとも“リスク”を持ち帰りたくはない」として、今月24日の正式発表を前にしてリオデジャネイロ行きを断念した。同競技における米国代表候補の五輪辞退者はこれが初めて。理由はジカ熱感染の可能性があるためで、ジェシカ夫人が10月に出産予定の同選手はAP通信の取材に対し「家族のことが最優先。2020年の五輪(東京)でもう一度、五輪を目指したい」と語った。

 一方、2004年アテネ五輪の陸上男子100メートルで優勝している米国のジャスティン・ガトリン(34)は5日にリオデジャネイロで開催される公道を使った「ストリート・レース」に予定通り出場。2日に行われたダイヤモンド・リーグ第5戦のローマ大会(ゴールデン・ガラ)では9秒93で優勝したが、「もしジカ熱で死なないなら五輪への夢を追いかける。周囲の雑音に迷わされることなく、自分のやるべきことをやるべきだ」と語ってローマからリオデジャネイロへ移動した。なお陸上の米国代表は、7月初旬に行われる全米選手権の成績で決定する。

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2016年6月3日のニュース