ウォリアーズ地元で先勝!二枚看板不調もベンチプレーヤーが奮闘

[ 2016年6月3日 14:59 ]

20得点を上げて勝利に貢献したウォリアーズのリビングストン(AP)

 NBAファイナルの第1戦がカリフォルニア州オークランドで行われ、連覇を狙うウォリアーズが104―89(前半52―43)でキャバリアーズを下し、昨年同様に地元で先勝した。2季連続シーズンMVPのステファン・カリー(28)は11得点、サンダーとの西地区決勝第6戦でプレーオフ最多の11本の3点シュートを決めたクレイ・トンプソン(26)は9得点に終わったが、この日はベンチ・プレーヤーが大活躍。NBA11シーズン目のショーン・リビングストン(30)がカリーとトンプソンの合計と同じ20得点を26分の出場時間でマークすれば、昨年のファイナルでMVPとなったアンドレ・イグダーラ(32)も12得点7リバウンド6アシストを記録し、キャバリアーズの大黒柱、レブロン・ジェームズ(31)に対しては体を寄せて動きを止めた。

 ベンチプレーヤーによる得点では45―10と圧倒。スティーブ・カー監督(50)は「これはいい兆候。2人(カリーとトンプソン)が爆発的な活躍をしなくても我々は勝てるんだ。2年前からそう言ってきたし驚くべきことではない」と納得の表情を浮かべ、途中からコートに出た選手たちの奮闘を評価した。

 チームのモットーは「Strength in Numbers」。「1人ではだめでも多くの人間が絡んでいけば強さを生む」という言葉は2万人のファンにも浸透している。リビングストンはウォリアーズに来るまでクリッパーズやキャバリアーズなど8チームを渡り歩いた“ジャーニーマン”で7年前には左膝を痛めて選手生命の危機と直面したが、昨季にウォリアーズに移籍してからはいい働きを見せてきた。20得点はプレーオフ通算63試合目で達成した自己最多記録。「モットー通りにお互いを信じ、お互いを生かしてプレーしている」と語った2メートル1の大型司令塔が、この日はヒーローとなってチームを救った。

 一方、中5日と休養たっぷりだったキャバリアーズは勝機がありながら、第4Qの滑り出してリビングストン、イグダーラ、そして11得点のレアンドロ・バルボサ(33)に連続8点を許して失速。第2Q途中で一時14点差をつけられながら、第3Qの8分3秒にケビン・ラブ(27)のシュートで64―63と逆転に成功したものの、その後は主導権を握れなかった。

 レブロン・ジェームズ(31)は41分出場して23得点12リバウンド9アシスト、カイリー・アービング(24)は26得点、そして昨季のファイナルは肩の故障で出場できなかったラブも17得点13リバウンドをマークするなど“ビッグ3”はそれなりの結果を出したが苦杯。チームのフィールドゴール(FG)成功率ではウォリアーズの49・4%に対し、38・1%と大きく引き離されており、今ポストシーズンで“武器”となっていた3点シュートも21本放って成功は7本に終わった。

 なお第2戦は5日(日本時間6日)にオークランドで行われる。

 <第1戦の主なデータ>

 ▼カリーは3点シュートを8本中3本成功。連続成功記録は52試合に伸びた。今ポストシーズンの成功率は40・8%。レギュラーシーズンの45・4%を下回っている▼ジェームズはプレーオフでは25試合連続で20得点以上を記録。08年5月12日から10年4月25日までマークしていた24試合連続の自己記録を更新した▼ウォリアーズのセンター、アンダーソン・バレジャオ(33)は3分出場。同選手は今季キャバリアーズからトレイルブレイザーズにトレードされたあとに解雇され、その後にウォリアーズと契約。史上初めてファイナル出場2チームと同一シーズンに在籍した選手となった。

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