福士“中41日”回避!名古屋欠場発表 五輪切符“待つ”

[ 2016年3月2日 05:30 ]

名古屋ウィメンズ欠場を発表した福士

 リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねた13日の名古屋ウィメンズマラソンの主催者は1日、一般参加の福士加代子(33=ワコール)が欠場すると発表した。福士は1月の大阪国際を2時間22分17秒で制してリオ切符を確実にしながら、内定が出なかったことで名古屋にも強行エントリー。故障などが懸念された中41日でのフルマラソンを回避し、17日の代表発表を待つ。

 福士が名古屋ウィメンズを走ることはなかった。出場選手発表の5日後、福士の欠場を発表。ワコールの永山監督は「状態が悪かったら欠場するかもしれない」と話していたが、欠場理由は故障や体調不良ではなく「チームとしてのケーススタディーによる総合的判断の結果として」だった。取材に応じた同監督によると「出ないよ」と福士に伝えると、「分かりました」と答えたという。

 福士は1月の大阪国際を代表選考で圧倒的有利になる日本陸連の設定記録(2時間22分30秒)を突破し、2時間22分17秒の好タイムで圧勝。場内インタビューで「リオ決定だべ」と絶叫したが、選考基準上、日本陸連からの「内定」はもちろんなし。名古屋で設定記録を複数選手が上回った場合にわずかに福士落選の可能性があり、リオ切符を確実にするため、永山監督は名古屋への参戦を表明していた。

 大阪国際から中41日でフルマラソンを走れば、五輪本番への調整に影響が出る可能性が高い。ファンからも心配する声が多く寄せられ、永山監督は「そういう声にも耳を傾けたのは事実」と説明する。名古屋のペースメーカーは5キロ16分55秒~17分の予定。16分55秒ペースでもフィニッシュは2時間22分45秒となり、福士のタイムにも日本陸連設定記録にも及ばない。「そういったことも、ケーススタディーの中に入っています」と同監督。日本陸連側との協議はなかったとしている。

 設定記録突破選手は優先的に1人代表に選ばれるため、名古屋で突破選手不在の場合、福士は代表に決定する。永山監督が「福士は素晴らしいものを残したと思っている。何としても選んでもらいたい気持ちです」と言えば、日本陸連の尾県専務理事は「今回の判断は的確。まずは疲労を抜き、万全の状態で次の目標に向けて再始動してもらえれば」とコメントした。代表発表は17日。確実に届くであろう吉報を、静かに待てばいい。

 ▼日本陸連・麻場一徳強化委員長 歓迎している。(今回の状況は)これまでになかったこと。選考会が全部終わった時に振り返らないといけない。

 【“福士問題”の経過】
 ▼1月31日 大阪国際女子マラソンを2時間22分17秒の日本歴代7位で優勝。日本陸連の設定記録(2時間22分30秒)を突破し、リオ五輪代表が確実に。
 ▼2月2日 ワコール・永山監督が「日本陸連から確定という言葉がない」との理由で、福士の名古屋ウィメンズ出場を表明。
 ▼21日 日本陸連の麻場強化委員長が「名古屋に出ることは避けてもらいたい」と出場自粛要請。
 ▼25日 名古屋ウィメンズの主催者が福士が一般参加でエントリーしたと発表。
 ▼27日 日本陸連の尾県専務理事が「出場は選手の権利。考えを尊重し、静かに見守りたい」とした上で「内定は出せないが、万全の状態で五輪に向かうようにしてほしい」と話した。
 ▼3月1日 名古屋ウィメンズの主催者が福士の欠場を発表。

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