ハンド女子 リオ王手!40年ぶり五輪へ…韓国戦○で決める

[ 2015年10月25日 05:30 ]

前半、ゴールを決める横嶋

ハンドボール アジア予選第4日

(10月24日 愛知県体育館)
 日本はカザフスタンに24―23で競り勝ち、3戦全勝で五輪切符に王手をかけた。後半に逆転を許した日本は、同点で迎えた残り1分、藤井紫緒(30=大阪・宣真高教)のラストパスを横嶋かおる(25=北国銀行)がねじ込み、勝ち越し。最後はベテランGK飛田季実子(38=ソニーセミコンダクタ)が好セーブでしのぎ、勝利を収めた。世界最終予選(来年3月)に進める2位以内が確定した日本は、25日の最終日は同じく3戦全勝の韓国と対戦する。

 サウスポーの藤井が躍動した。同点で迎えた残り1分。ゴール前で相手守備を引きつけた藤井は「横嶋が空いてるのが見えた」とラストパスを選択。横嶋は倒れ込みながらゴールにねじ込み、決勝点を決めた。藤井は持ち前の強力なロングシュートなどで5得点の活躍。同点など苦しい勝負どころで得点に絡み、日本に勝利をもたらした。

 今年3月に一度引退し、母校宣真高校の教諭になった。日本協会の強い要望に応え、9月1日の代表合宿で復帰したばかりだが、パワーと切れある動きで攻撃の要となった。代表活動中は出張扱い。大会期間中には生徒36人から応援の手紙が宿舎に届き、力に変えた。

 1枚しかないリオ切符を懸ける25日の韓国戦は、ハンドボール部の部員が観戦予定とあって「緊張する」と苦笑い。それでも、最近5試合の対戦で全敗の宿敵相手に「勝ち切る」と力強く話した。藤井先生が「おりひめジャパン」を40年ぶりの五輪舞台に導く。

 ▽リオデジャネイロ五輪への道 アジア予選は1位だけが五輪切符を獲得する。今予選で日本と韓国はともに3戦全勝で、最終戦で勝ったチームが五輪切符を得る。引き分けの場合は総得失点差の争い。3試合を終えた時点で韓国が64、日本は45で引き分けの場合、韓国が1位となる。同2位は3月の世界最終予選(場所未定)にまわる。世界最終予選は12カ国が3組に分かれて戦い、各組上位2位までが五輪切符を獲得する。

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