キャブス2勝目 ジェームズ40得点、チーム初の頂点へあと2

[ 2015年6月10日 14:06 ]

NBAファイナル2勝目に握手を交わすキャバリアーズのデラベドーバ(左)と握手を交わすジェームズ(AP)

 NBAファイナルは9日、オハイオ州クリーブランドで第3戦を行い、キャバリアーズがウォリアーズを96―91(前半44―37)で下して2勝1敗。レブロン・ジェームズ(30)が40得点12リバウンド8アシストと4スティールをマークし、チーム創設46シーズン目での初優勝にあと2勝と迫った。

 キャバリアーズは第3Q途中で20点のリードを奪い、第4Qには17点差で突入。しかしウォリアーズの猛攻にあって残り2分45秒で1点差に詰め寄られた。ここでカイリー・アービング(23)に代わって先発しているマシュー・デラベドーバ(24)が無理な体勢からシュートを決め、相手の反則で得たフリースローも1本成功させて再び引き離した。残り1分39秒にはジェームズがこん身の3点シュートを決めて87―80。94―91で迎えた残り18・5秒には、スローインを失敗していったんウォリアーズに攻撃権が移ったかに思われたが、ビデオ・チェックで判定が変わって難を逃れた。

 デラベドーバは20得点をマーク。第2戦に続いてディフェンスでも活躍して勝利に貢献した。ジェームズは「経験こそが人生最高の教師。チームメートは今、多くのことを学んでいる」と若手の頑張りを称賛。今季開幕時の先発メンバーで残っているのはジェームズ1人だが、それまで実績がなかった他の選手の押し上げでチームに勢いが出てきた。

 クリーブランドのプロスポーツ・チームがリーグの頂点に立ったのは1964年12月27日に行われたNFL選手権で優勝したブラウンズが最後。この日はそのブ軍でエースRBを務めたジム・ブラウン氏(79)が観戦していたが、ジェームズは試合前に直立不動の姿勢から頭を下げており、敬意を表したその態度が2万人の地元ファンの共感を呼んでいた。

 ウォリアーズは今季6回目の連敗。ステフェン・カリー(27)は第4Qに5本の3点シュートを集中させて27得点を挙げたものの前半はデラベドーバの密着マークにあってわずか3得点に終わっていた。シーズンMVP男がドラフト外入団のガードに2戦連続でリズムを狂わされた一戦。今季は一度も3連敗を喫していないが、敵地での第4戦をものにするには多くの課題を突きつけられた。

 <個人記録>

 ▼キャバリアーズ=ジェームズ(40得点12リバウンド)デラベドーバ(20得点4アシスト)トンプソン(10得点13リバウンド)スミス(10得点)

 ▼ウォリアーズ=カリー(27得点6アシスト)トンプソン(14得点)イグダーラ(15得点)リー(11得点)

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