市川市、全小中学校で「夢の教室」 協定締結後に柴田亜衣さん授業

[ 2015年5月21日 15:00 ]

協定締結式に出席した市川市の大久保市長(左)と日本サッカー協会の川淵三郎最高顧問

 「JFAこころのプロジェクト」に関する日本サッカー協会と市川市の協定締結式が21日、市川市役所で行われ、日本サッカー協会の川淵三郎最高顧問(78)と大久保博・市川市長(65)が協定書に署名した。

 日本サッカー協会が運営する同プロジェクトは、アスリート(引退した人を含む)を「夢先生」として学校に派遣し夢を持つことの大切さを伝える授業「夢の教室」を開催する事業で、今年度からスポーツニッポン新聞社も支援企業となった。

 市川市は今年度から4年間、経費の一部を負担して市内の全ての小中学校、特別支援学校で「夢の教室」を実施する。

 川淵氏は「小中学校、支援学校、3つ全てでやるのは全国で初めて。素晴らしい。トップアスリートの授業は先生たちにも刺激になる。子どもたちが夢を持つきっかけになれば」と話した。

 同氏は今月、日本バスケットボール協会会長に就任したばかり。「バスケット界でもこの活動を積極的に進めていく。スポーツ界全体でプロジェクトを継続したい」と今後の構想も明かした。

 協定締結式後には同市立中山小で、04年アテネ五輪競泳女子800メートル自由形金メダリスト柴田亜衣さんの授業が行われた。

 柴田さんは、中学時代3年間で1回しか全国大会に出場できなかったエピソードを明かし「私は少しずつ目標を高くしていって夢だった五輪に出ることができた。少し頑張れば達成できる目標を持って努力すれば少しずつ夢に近づくことができる」と目標を持つことの大切さを訴えた。授業の最後にはアテネ五輪で獲得した金メダルを取り出し、子どもたち1人1人に触らせた。子どもたちはメダルを手に取って「凄い」「重い」などと歓声を上げていた。

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2015年5月21日のニュース