美憂長男アーセン 悔しい3位、リオ五輪代表遠のいた

[ 2015年4月27日 05:30 ]

沢田(下)にローリングで攻められる山本

 レスリングのJOC杯全日本ジュニア選手権が26日、横浜文化体育館で行われ、男子グレコローマンスタイル66キロ級準決勝で元世界女王の山本美憂(40)の長男・アーセン(18=GSA)が優勝した沢田夢有人(むうと、19=日体大)にテクニカルフォール負けを喫し、16年リオデジャネイロ五輪が遠のく3位に終わった。

 寝技で攻められ、第1ピリオド終盤に敗戦。世界選手権(9月、米ラスベガス)の代表選考を兼ねた全日本選抜選手権の推薦資格を満たす優勝を逃した。セコンドに入った美憂は「母としては悲しいけど、選手としては練習して強くなるしかないという感じ」と話した。栄強化本部長は推薦出場の可能性を問われ「グレコの強化委員会から推薦状が届けば私が判断します。今の時点では、ないというわけではない」と含みを持たせたものの現状は厳しい。アーセンは「次は頑張ります。絶対絶対優勝します。もう負けません」と必死に前を向いた。

 ▽リオデジャネイロ五輪への道 9月の世界選手権(米ラスベガス)でメダルを獲得し、12月の全日本選手権に出場すれば内定。世界選手権の3位決定戦で敗れて5位となった場合も、全日本選手権で優勝すれば内定する。世界選手権の代表は昨年12月の全日本選手権と今年6月の全日本選抜選手権(東京)の試合結果と内容を参考に決められる。全日本選抜選手権は昨年の全日本選手権8強と強化委員会の推薦した4選手の計12選手で実施する。

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2015年4月27日のニュース