プレーオフの真っ最中に…優勝候補ホークス 1020億円で売却へ

[ 2015年4月23日 14:51 ]

ネッツ戦に勝ち、ガッツポーズするホークスのガード、カイル・コーバー(AP)

 NBAの今プレーオフに東地区全体1位で進出しているホークスが、球宴に過去7回選出されている元ピストンズのグラント・ヒル氏(42)を含む実業家グループに8億5000万ドル(約1020億円)で売却される運びになった。

 正式承認にはオーナー会議で4分の3以上の賛成票(22)が必要だが、プレーオフの最中に優勝候補のチームが売却されるのは異例の出来事。ホ軍を巡っては昨年9月に「黒人がいるから白人の客が来ない」としたブルース・レベンソン共同オーナー(65)の電子メールが社会問題化。同オーナーはその後チームを売却する意志を示していた。ヒル氏以外に買収に関わっている実業家は、投資会社の経営者で14億ドル(約1680億円)の資産を保有しているアンソニー・レスラー氏(55)と、下着メーカーの創業者でもあるサラ・ブレイクリー氏(44)の2人。今回の買収対象には観客動員が今季21%増となったホ軍の本拠地、フィリップス・アリーナも含まれている。

 経済誌フォーブスのホ軍の資産価値は昨年の段階で4億2500万ドル(約510億円)だったが、NBAがテレビ放送権料を確保したこともあって評価額は大幅増。昨年にはバックスが5億5000万ドル(約660億円)、同じくオーナーの人種差別発言が問題となったクリッパーズは20億ドル(約2400億円)で売却されている。

 なおホ軍は22日に地元アトランタで行われたネッツとの1回戦に臨み、96―91で勝って2戦2勝。西地区では5位グリズリーズも4位トレイルブレイザーズを97―82で退けて連勝を飾った。昨季覇者で西地区6位でプレーオフに進出したスパーズは3位クリッパーズを延長の末に111―107(延長17―13)で下し、敵地ロサンゼルスで1勝1敗とした。

続きを表示

2015年4月23日のニュース