谷口 47歳「おっさん」ダルトレ効果3差好スタート

[ 2015年4月17日 05:30 ]

3差10位と好発進の谷口

男子ゴルフツアー 東建ホームメイト・カップ第1日

(4月16日 三重県桑名市 東建多度カントリークラブ・名古屋=7081ヤード、パー71)
 今季ツアーが開幕し、通算19勝の谷口徹(47=フリー)が首位と3打差の10位と好スタートを切った。3年ぶりの勝利を目指し肉体改造中の47歳は得意のパットで5バーディー、1ボギーの67をマーク。節目の20勝を目指す。市原弘大(32=フリー)は8バーディー、1ボギーの64を出し初の首位発進となった。

 アンチエイジング中の谷口が快調に滑り出した。「ゴルフの調子はいいね。無理しないでラインが読めている」。出だしの10番で6メートルを入れてバーディー発進すると、18番も4メートルを入れるなど得意のパットがさえて67をマーク。コースは違うが02年に制している縁起のいい大会で首位と3差の好発進をした。

 昨年の賞金シードは初めて獲得した97年の59位に次ぐワーストの47位。「成績が悪いから環境を変えるしかない」。47歳にしてダルビッシュ有やアメフット、ラグビー選手が通うトレーニングジム「ドーム」の門を叩いた。「30歳以上の人がほとんどいない中、おっさん1人ですわ」と昨年12月末から3月まで毎週、自宅のある大阪から東京へ足を運んだ。トレーニング2時間、ケア1時間のコースで、サウナより汗をかいた。トレードマークのぽっこりおなかはやや引き締まり、アップダウンのあるコースを回っても疲れなくなった。

 何より、気持ちが若返った。今、目指すのは25歳の世界ランク1位、ロリー・マキロイ。「あの体で果てしなくボールが飛ぶ。鍛えないといけないよね」と1メートル78と大柄でない飛ばし屋に対して羨望(せんぼう)のまなざしでマスターズをテレビ観戦した。節目のツアー通算20勝まであと1勝。永久シードの25勝も意識して当然だが「そんなところを見てたら達成できない。もっと上。5年後にピークを迎えようと思ってるから」と意気盛んだ。前週にあった地区大会の岐阜オープンも制し絶好調。「伸ばす気持ちで常にやらないとね」。若い者にはまだまだ、負けない。

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