栄監督娘・希和が初V 父母に続いた「恥じない試合できた」

[ 2014年12月22日 05:30 ]

女子60キロ級で優勝を決め、ガッツポーズする栄希和

 レスリング全日本選手権が21日、代々木第2体育館で開幕し、五輪非実施階級の女子60キロ級で日本協会の栄和人・女子監督の長女・希和(20=至学館大3年)が初優勝。父と実母・坂本涼子さんに続く全日本タイトルで、来年以降の五輪実施階級への挑戦を明言した。浜口京子(36=ジャパンビバレッジ)が欠場した同75キロ級は鈴木博恵(27=クリナップ)が制し、リオ五輪代表争いを一歩リードした。

 決勝は大学の先輩・伊藤を攻め続け、7―0の圧勝だった。父の栄監督が「本当に私の娘なんだろうか、と思うくらい強かった」と驚けば、娘の希和は「普段は練習で怒られることも多いけど、父の娘に恥じない試合ができて良かった」と安どした表情を浮かべた。

 幼いころに離婚した両親はともに一流レスラー。今も父の下で汗を流し「プライベートでご飯を食べてもレスリングの話になってしまう」。至学館大の同級生の登坂絵莉が48キロ級で世界選手権を連覇したことも「ついていけば、やれる」という気持ちにさせてくれたという。試合前は「就職のことも考えて決勝まで行け」と言ったという栄監督は「最近は練習量も増えて、強くなった。(五輪実施の)58キロか63キロか分からないが、ぜひ五輪を狙ってほしい」と親の欲を口にした。

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