世羅 最多タイ8度目V!3区カマイシで独走、昨年4位の雪辱

[ 2014年12月22日 05:30 ]

3年ぶり8度目の優勝にガッツポーズの世羅・吉田

男子第65回全国高校駅伝

(12月21日 京都・西京極陸上競技場発着=男子7区間42・195キロ)
 男子の世羅(広島)が西脇工(兵庫)に並ぶ史上最多8回目の優勝を飾った。3区のカマイシで先頭を奪い、4区の中島はアンカー勝負で涙をのんだ昨年の雪辱を果たす力走。歴代4位となる2時間2分39秒で3年ぶりに都大路を制した。女子は大阪薫英女学院が地元の立命館宇治(京都)を8秒差で抑え、1時間7分26秒で初優勝した。

 雪辱に燃える4区の中島は懸命に腕を振り、歯を食いしばった。3区のカマイシが2位に51秒もの差をつけ、周囲にライバルはいなかった。それでも見えない敵と戦っていた。「一秒でも、一歩でも差を広げれば去年のようなことはない」。

 アンカーを任された昨年はトップでタスキを受けながら4校がトラック勝負にもつれ込む激戦で6秒差の4位。「駅伝はチームの戦いだけど自分のせいで負けたと思っている。自分の走りで恩返しをしたい」。この一年は悔しさを抱えながら厳しい練習に打ち込み、本番は23分23秒の力走。カリウキ(青森山田)と並んで区間賞を獲得し、リードを1分40秒に広げて優勝を手繰り寄せた。

 西脇工と並ぶ史上最多8回目の優勝。第1、2回を連覇した古豪がここ10年で4勝と新たに黄金時代を築いた。岩本真弥監督は「タイムは目標にしなかったけど、そういうものが必要かも。まだ伸びしろはある」と優勝メンバー5人が残る来年の手応えを口にした。3区区間賞のカマイシは「来年は2時間1分台でいける」と圧倒的な内容での連覇を宣言した。

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