千田貫禄V2!準決でピンチ到来も「できることに集中した」

[ 2014年12月22日 05:30 ]

男子フルーレで2連覇を果たし、表彰式で笑顔の千田健太

 フェンシングの全日本選手権個人戦最終日は21日、東京・大田区総合体育館で男女のフルーレを行い、ロンドン五輪団体銀メダルの千田健太(29=阿部長マーメイド食品)が決勝で藤野大樹(27=東京フェンシングスクール)に15―13で競り勝ち、大会連覇を達成した。女子はロンドン五輪代表の西岡詩穂(25=ネクサス)が草野広美(25=同)を15―9で下して大会初優勝を飾った。

 厳しい戦いをしのぎきった千田の連覇だった。特に準決勝の長島徳幸(法大)には、12―14とあと1点で敗退の窮地まで追い込まれた。しかし「勝ち負けを考えすぎずにできることに集中した」と同点に追いつき、最後は跳び上がりながらのカウンターで仕留めた。決勝でも9月のアジア大会で一緒に団体金メダルを獲得した藤野を下した。

 10月からは出身地である宮城県気仙沼市に本社を置く水産会社のグループ会社に入社。所属先への恩返しVに「オススメ商品は金華あぶりしめさばとふかひれスープです」と笑顔で宣伝した。来年4月からは世界ランキングによるリオデジャネイロ五輪予選も始まるだけに「海外でも個人で優勝したい。そっちに目が向いている」と喜びもそこそこ。太田雄貴が調整不足で欠場した大会で、第一人者としての存在感を示した。

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