師円 男子5000M国内新 初日本一へ首位「正直ビックリ」

[ 2014年12月21日 05:30 ]

観客の声援に応えるウィリアムソン師円

 スピードスケートの全日本選手権は帯広市・明治北海道十勝オーバルで開幕して2種目を終え、男子は19歳のウィリアムソン師円(日本電産サンキョー)が75・381点でトップに立った。5000メートルで国内最高記録を塗り替える6分25秒81をマークし、500メートルは36秒80で4位だった。18歳の一戸誠太郎(信州大)が総合2位。女子は高木菜那(日本電産サンキョー)が3000メートルで4分11秒27の1位、500メートルで2位となり、81・538点で総合首位。3000メートルで3位に入った妹の高木美帆(日体大)が総合2位につけた。短距離から長距離まで4種目のタイムを点数化し、総合成績で争う。

 ウィリアムソンは両手を突き上げた。男子5000メートルで、10月の全日本距離別選手権で自らがマークした国内最高記録を4秒近く塗り替えた。「正直びっくり。こんなタイムを出せると思わなかった」と表情を緩めた。積極的なレースで殻を破った。今季のW杯では格下のBクラスを抜け出せないが、直近2戦で「海外のトップ選手と同じくらい前半から突っ込んでいく」展開を試した。この日も序盤から1周29秒台で飛ばし、中盤以降も30~31秒台で粘って好記録。新たなスタイルに挑戦しているのは、平(ピョン)昌(チャン)五輪を見据えているから。低迷が続く日本男子長距離の新エースは「もっと引っ張っていかないと」と高い志で初の日本一へ大きく前進した。

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2014年12月21日のニュース