パナ山田 世界へ名刺代わり2T!スーパーラグビーへ決意新た

[ 2014年12月21日 05:30 ]

<NTTコミュニケーションズ・パナソニック>前半4分、先制トライを決める山田

ラグビートップリーグ第2ステージ第4節第1日 パナソニック45―14NTTコム

(12月20日 秩父宮)
 ラグビー・トップリーグ2試合が行われ、上位8チームによるA組で首位のパナソニックは45―14でNTTコミュニケーションズを破り、第2ステージ3勝目を挙げた。18日に「スーパーラグビー」のウエスタンフォース入りが発表された日本代表WTB山田章仁(29)が2トライを挙げて勝利に貢献。試合後にあらためて世界最高峰リーグ挑戦への思いを語った。

 世界に羽ばたく男にとって、この程度のトライでは満足できない。前半4分、展開から最後にパスを受けた山田が左隅に飛び込んで先制トライ。後半1分にもSOバーンズ、CTBピーターセンとつながれてフィニッシュを決めた背番号11は「ボールをみんながつないでくれたので。いつもみんなに助けられています」と恐縮気味に語った。

 試合後の会見にも特別に招かれた山田。正装姿で語ったのは、今回の交渉過程だった。約2カ月前に日本代表のジョーンズ・ヘッドコーチからウエスタンフォース入りの打診があった一方、パナソニックのディーンズ監督がかつて率いた名門クルセイダーズからは、トレーニングスコッド(2軍)での誘いもあったという。二者択一となったが「試合に出られるところでやりたい」と前者を選択。それでも出場の保証はないが「個人としてもっとレベルアップしてW杯に生かしたい」と自身初の舞台を見据えた。

 慶大時代はオーストラリア留学を経験し、一昨年にはアメリカンフットボールとの二刀流に挑戦。奇抜な髪形でも話題を振りまいてきた男が、人生最大の挑戦を迎える。

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2014年12月21日のニュース