岩出 19歳で初マラソン、気合十分「歴史に新たな1ページ刻む」

[ 2014年11月14日 16:04 ]

16日スタート横浜国際女子マラソン

 初マラソンの新星がフィナーレを飾る。来夏の世界選手権(中国・北京)の代表選考会を兼ねた横浜国際女子マラソンは16日、横浜・山下公園発着のコースで行われる。14日は横浜市内で有力選手が会見。今大会がマラソンデビューとなる岩出玲亜(19=ノーリツ)は、「最近は10代でマラソンを始める人はほとんどいない。人がやっていないことをやって強くなりたい」と気合十分だ。 

 駅伝の強豪の愛知・豊川高を経てノーリツ入社2年目の19歳は、初マラソンとは思えない堂々とした受け答えで会見を終えた。昨年12月にハーフマラソンで1時間9分45秒のジュニア日本最高記録をマークした逸材は、低迷する女子マラソンの希望の星。三重県出身の岩出について、マラソン解説者の増田明美さんは「彼女は女子マラソン界の天照大神になるかもしれないわ」と三重・伊勢神宮にまつられている太陽や光などを象徴する神を例に出して、独特のエールを送った。 

 世界で初めて女子だけのマラソン大会として開催された東京国際を引き継ぐ形で09年にスタートした横浜国際は、今大会をもって終了する。「最初で最後の(横浜への)挑戦。歴史に新たな1ページを刻めるように頑張りたい」と岩出。シドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんも「(20年)東京五輪の星が輝き始める大会になるかもしれませんよ」と期待を込める。歴史ある大会のラストにふさわしいのは、無限の可能性を秘めた新星の快走だ。

続きを表示

2014年11月14日のニュース