日本男子「失敗しない選手が失敗」首位逃す…2位で決勝へ

[ 2014年10月5日 05:30 ]

男子予選 最終種目の鉄棒を終えガッツポーズをする内村航平

 体操の世界選手権第2日は4日、中国の南寧で男子予選が終了し、団体総合36年ぶり制覇に挑む日本は6種目合計361・609点で2位となり、上位8チームによる7日の決勝に進んだ。6連覇を狙う中国が362・698点で1位通過した。

 内村航平(コナミ)は5連覇が懸かる個人総合で全体トップの92・165点と活躍。白井健三(神奈川・岸根高)も昨年の種目別世界一の床運動で16・033点と貢献した。

 個人総合は内村と田中佑典(コナミ)が各国・地域最大2人の上位24人に進出し、種目別では白井が床運動と跳馬、内村が鉄棒で上位8人による決勝に進出。あん馬で2連覇を狙った亀山耕平(徳洲会)は敗退した。

 日本男子は自滅する形で予選首位通過を逃した。実力通りの演技はエース内村と18歳の白井だけ。「普段失敗しない選手が失敗した」。団体の金メダルしか頭にない内村の表情は晴れなかった。最終種目の鉄棒を残し、5種目終了時で前日演技した中国をリードしたが、2番手の野々村が手放し技でバーをつかみ損ねて落下し、4番手の田中も着地で乱れてマットに両手を付く痛恨の減点となった。日本勢が失敗すると観客から拍手が起きるアウェーの戦い。決勝で立て直しを図る。

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