帝京大V6へ初の3桁得点!指揮官納得18T発進

[ 2014年9月14日 05:30 ]

関東大学ラグビー対抗戦 帝京大118―5立大

(9月13日 秩父宮)
 対抗戦、リーグ戦ともに開幕し、対抗戦では6年連続の大学日本一を目指す帝京大が、立大に118―5で大勝。同大としては開幕初戦で初の3桁得点を記録し、前人未到のV6へ好発進した。また、リーグ戦では昨季2位の中大が、7位の立正大を25―13で破った。

 深紅のジャージーの15人が縦横無尽に秩父宮を駆け回った。前半8本、後半10本で計18トライ。岩出雅之監督も「丁寧さとダイナミックさをミックスしたプレーを期待した。後半はできていた」と満足げに振り返った。

 中でも光ったのが、指揮官から監督賞を贈られた先発唯一の1年生、WTB尾崎晟也だ。前半10分にスクラムからつないだボールを右サイドで受けると、インゴールまで走りきって初トライ。3年連続のトライ王を目指す磯田(4年)とともに、チーム最多の計4トライを記録する上々の対抗戦デビューに「思い切りプレーすることを心掛けた」と初々しく話した。

 京都出身。父の影響で3歳から楕円(だえん)球を追い掛け、高校は名門伏見工に進んだ。高校最後の冬は県予選で敗れ、花園に出場できず。しかし災い転じて昨年12月のU20代表候補合宿に高校生で唯一招集され、大学生に交じってもまれた。「自分は体は小さい(1メートル74)。(将来)外国とやるのに、低いプレーや半歩ずらすなど技術を学んだ」。50メートルは6秒2と「ウイングでも真ん中」ほどの速さながら、分厚い帝京大のレギュラーをつかんだルーキー。「目標は全試合先発です」と日焼けした顔を緩めた。

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2014年9月14日のニュース