豪栄道 北の湖理事長から10勝ノルマ、勝ち越しじゃ不満

[ 2014年9月14日 05:30 ]

豪栄道は北の湖理事長から10勝をノルマに課せられた

 大相撲秋場所(14日・初日)の土俵祭りが13日、東京・両国国技館で行われ、三役以上の力士や北の湖理事長(元横綱)らが参加して15日間の安全を祈願。注目の新大関・豪栄道(28=境川部屋)に対しては出羽海一門の総帥の北の湖理事長が2桁勝利のノルマを課した。

 新大関として迎える秋場所の初日。「気持ちはいつもの初日と変わらない。思い切ってやるだけ」と気持ちを引き締めた豪栄道に、一門の総帥・北の湖理事長からノルマが課された。「8番が目標というわけにはいかない。2桁を挙げる気持ちで土俵に上がらないと」。今年は春、名古屋は12勝ながら初、夏場所はそれぞれ8勝とやっと勝ち越す状況が続いている。「豪栄道はいいときと悪いときがある」と理事長。これまで以上に責任ある番付で迎える秋場所で、安定感が必要な大関として2桁勝利を求めた。

 名古屋場所で左膝を痛めた豪栄道は「自信を持ってやっている。問題ない」と訴えたが、不安は残る。初日は3勝6敗の高安、2日目は9勝15敗の豊ノ島と苦手にしている力士が続くが、序盤で負ければ2桁勝利も遠のく。北の湖理事長は「初日に勝てば気持ちも変わるし、精神的にも乗ってくる」と指摘。新大関として重圧がかかる中、強い精神力で白星発進することの重要性を説いた。

 番付発表の際は06年夏場所の白鵬以来9人目の新大関優勝を宣言した豪栄道。そのためにもまずは理事長の課したノルマを軽くクリアすることだ。

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2014年9月14日のニュース