白鵬 痛恨2敗目「攻めて勝とうとしちゃったんだね」

[ 2014年7月26日 05:30 ]

稀勢の里(右)に敗れ2敗目を喫した白鵬は「しまった」

大相撲名古屋場所13日目

(7月25日 愛知県体育館)
 1敗を死守したい白鵬だったが、攻め立てた土俵際に落とし穴があった。過去に何度も立ち合いの呼吸が合わなかった稀勢の里戦。この日は何事もなく一回で成立させ、左張り手から攻めた。得意の右差しはできなかったが、休まずに低い体勢で大関の体を浮かせて最後は左差しで必死に前に出た。だが「攻めて勝とうとしちゃったんだね。攻めなくていいのにね…」。土俵際で相手の小手投げを食い、土俵下まで一回転。座布団が舞う中、ぼう然とした表情で立ち尽くした。

 2敗で3人が並ぶ混戦で迎える残り2日。「きょうもいい相撲取った。負けは負け。悔いはない」。白鵬が大切にする曲、美空ひばりさんの「柔」にこんな歌詞がある。「勝つと思うな 思えば負けよ」。この日の相撲に悔いはないが、V30を前にした横綱がもう一度思い出すべきフレーズであることには違いない。

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2014年7月26日のニュース