パラリンピック出場の夢を託した自転車が盗難被害 発見に安堵

[ 2013年10月30日 23:55 ]

 大阪市浪速区の路上で26~27日にかけ、脳性まひの障害がある会社員永野明さん(38)=北九州市=がパラリンピック出場の夢を託してきた自転車が盗まれる事件があった。浪速署が窃盗事件として調べていたが、自転車は30日に発見された。

 浪速署や永野さんによると、自転車はペダルを手でこぎ、運転する「ハンドバイク」。26日夜~27日朝、永野さんが宿泊していたビジネスホテル付近の路上で盗まれ、現場付近の防犯カメラには持ち去る男の姿が写っていた。大阪マラソンの応援のため滞在していた。

 永野さんは浪速署に届け出て、情報提供も呼びかけていたところ、30日夜になって、大阪市中央区で「よく似た自転車がある」との連絡があった。

 ハンドバイクは3輪で、全長約1・5メートル、重さ約25キロ。永野さんは3年後のリオデジャネイロパラリンピックに、ハンドバイクで挑戦することを目標に、毎日練習を続けていた。

 永野さんは「あきらめていたが安心した。まだ実感は湧かないが、すぐにでも確認に行きたい」と話した。

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2013年10月30日のニュース