梅木恒明氏死去 高校ラグビー全国V5度 松尾雄治氏「情熱凄かった」

[ 2013年10月30日 06:00 ]

亡くなった梅木恒明氏

 全国高校ラグビー大会で東京・目黒高(現目黒学院)を5度の日本一に導いた元監督、梅木恒明(うめき・つねあき)氏が29日午前9時1分、心室細動のため東京都内の病院で死去した。79歳だった。

 通夜は31日午後6時、葬儀・告別式は11月1日午前10時から、いずれも東京都府中市多磨町2の1の1、日華斎場で。喪主は妻美代子(みよこ)さん。

 長男・大豪氏によると梅木氏は用事のため地元の大分県から上京していたが、27日に電車の中で倒れ、救急搬送された。過去に心筋梗塞で2度倒れて手術を受けたことがあり、今回も心停止の状態だったという。心肺機能は一時回復したものの意識が戻ることはなく、延命措置もむなしく帰らぬ人となった。

 梅木氏は59年に目黒高ラグビー部監督に就任。自宅を改造した合宿所に選手を住まわせ、早朝から夜まで鍛える猛練習で知られた。全国高校大会は69、72、73、76、79年度に優勝。元日本代表の松尾雄治氏らを育てた。

 大分・玖珠農で硬式野球部だった経験から、84年には同校野球部監督に転身。都大会ベスト4が最高で甲子園出場はならなかった。その後は政界に興味を示し、96年衆院選では大分2区で自由連合から出馬も落選。98、01年参院選でも落選した。次男・国定精豪氏(明大―トヨタ自動車)は元日本代表WTB。

 ▼松尾雄治氏 後輩からの連絡で知りました。もう10年以上も会っていなかった。練習はとにかく厳しいの一言。走らされる量が半端じゃなく、夜も車のヘッドライトを頼りに練習させられた。それでも今の私があるのは、あの練習があったから。情熱が凄かった。

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2013年10月30日のニュース