伊藤　最長不倒で自己最高３位、それでも「理想に遠い」

ＧＰジャンプ女子個人第２戦で３位となった伊藤

　ノルディックスキーのＧＰジャンプ女子は１５日、フランスのクーシュベルで個人第２戦（ＨＳ９６メートル、Ｋ点９０メートル）が行われ、伊藤有希（１９＝土屋ホーム）が自己最高の３位に入った。

　１回目は課題の踏み切りでタイミングが遅れたが、粘って８８・５メートルの５位。２回目は「今回の遠征で最後のジャンプだったので緊張した。でもここで自分を試したいと思って飛んだ」とヒルサイズを超える９９メートルの最長不倒となった。今春に高校を卒業し、社会人１年目で競技に集中する環境の整った今シーズン。３日の宮の森サマージャンプでも高梨を抑えて優勝を飾るなど好調で、日本の２枚看板として期待は高まる。「まだ自分の理想には遠い。冬までしっかり練習したい」とＷ杯、ＧＰを通じて初の表彰台にも浮かれた様子はなかった。

　▽ジャンプ女子個人第２戦　（１）エマ・クリネツ（スロベニア）２２４・７点（９６メートル、９４メートル）（３）伊藤有希（土屋ホーム）２１８・４点（８８・５メートル、９９メートル＝最長不倒）（５）高梨沙羅（クラレ）２１４・８点（８８・５メートル、９６メートル）（１４）茂野美咲（ライズ）１９４・９点（９２メートル、８７・５メートル）（１５）渡瀬あゆみ（サッポロスキッド）１９４・３点（９２メートル、８９メートル）（１７）山田優梨菜（長野・白馬高）１９１・５点（８７メートル、８６・５メートル）（３６）小浅星子（ライズ）７８・６点（８４メートル）