松山 67マークも1打及ばず「悔しい…」も全米プロに前進

[ 2013年5月6日 06:00 ]

<中日クラウンズ・最終日>チャンピオンブレザーに袖を通す松村道央(右)を悔しげに見つめる松山英樹

男子ゴルフツアー中日クラウンズ最終日

(5月5日 愛知県愛知郡東郷町・名古屋ゴルフ倶楽部和合コース=6545ヤード、パー70)
 首位と3打差の3位から出た松山英樹(21=東北福祉大)は5バーディー、2ボギーの67をマークしたが、1打及ばず2位。新人初の2週連続Vを逃した。それでも、世界ランクは90位前後に浮上し、8月の全米プロ選手権への出場が濃厚となった。

 首位の松村に2打差で迎えた最終18番。7メートルのバーディーパットを沈めた松山は激しく拳を握ってギャラリーの声援に応えると、練習グリーンで最終組を待った。プレーオフに備えたが、松村はパーでまとめて逃げ切り。2週連続Vの快挙を逃し、「勝てなくて悔しい…」と唇をかんだ。

 前半はパットがさえ、約2メートルをことごとく沈めた。スコアを2つ伸ばし、首位の松村とは3打差の通算イーブンで折り返し。「追いつくことだけを考えた」と集中し、勝負のバックナイン(後半9ホール)に臨んだ。打ち下ろしの376ヤードの16番パー4はキャディーが勧めたアイアンを使う安全策を振り切り、1Wでワンオンを狙い攻めた。ここでバーディーを奪って1打差まで迫ったが、17番で3パットし痛恨のボギー。攻めのゴルフを貫いたものの「しっかりしたものをつくってこないと勝てないと思った」と反省することも忘れなかった。

 それでも、プロ3戦全てで優勝争いを演じ、6日発表の世界ランクは108位から90位前後まで上がることが濃厚となった。このまま安定した成績を残せば、慣例で100位以内に与えられる8月8日開幕の全米プロ選手権(ニューヨーク・オークヒルCC)の出場権もほぼ手中に収めることになる。また賞金ランクもトップを守ったが、3914万6000円で2位の塚田には1222万1449円差をつけた。

 次戦は16日開幕の国内メジャー第1戦、日本プロ選手権(千葉・総武CC)。「勝てるように頑張る」。2位となった悔しい思いが怪物の次なる原動力となる。

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