桐生 9秒台突入ならずもサラームに勝って“世界3位”

[ 2013年5月6日 06:00 ]

<ゴールデングランプリ陸上>男子100メートルで10秒40で3位の桐生(中)。右は1位のロジャーズ、左は6位の江里口

陸上セイコー・ゴールデングランプリ東京

(5月5日 国立競技場)
 ワンダーボーイが世界と戦う手応えをつかんだ。男子100メートルで10秒01のジュニア世界記録保持者・桐生祥秀(17=京都・洛南高3年)は、10秒40で3位だった。夢の9秒台突入はならなかったが、初めての外国勢とのレースで好走。9秒97の自己ベストを持つムーキー・サラーム(23=米国)に競り勝ち、自信を深めた。

 日本人初の9秒台に届かなくても、ワンダーボーイには充実感があった。4月29日の織田記念国際で、衝撃の10秒01をマークしてから6日。初めて外国勢とのレースに挑んだ桐生は、10秒40で3位だった。中盤以降に自己ベスト9秒85のロジャーズ、9秒91のアトキンスに突き放されたが、9秒97のサラームに競り勝った。「9秒台の選手が3人いたと思うけど、(1人に)勝ててうれしい」と初々しく笑った。

 織田記念後、一気に注目度が上昇。ヒートアップする周囲をよそに、桐生は冷静だ。「注目されるというのは、それだけ期待されているということ」。10秒01の衝撃は17歳の肉体にダメージを与え今大会に向けては疲労を抜くため、ほとんど練習ができなかった。向かい風1・2メートルもあり10秒40にとどまったが、「中盤までは思っている感じでいけた」と手応え十分だ。

 今月1日、洛南高陸上部の部室の黒板に、今季の目標タイムを「9秒96」と書き込んだ。「(数字が)パッと思いついたから」。昨季は「10秒3台」と書き、実際には10秒19までタイムを伸ばした。「シーズンは始まったばかり。シーズン後半までに9秒台を出せるように頑張りたい」。まだ17歳。夢のタイムにアタックするチャンスは、何回も残されている。

 ▼マイケル・ロジャーズ とてもいいレースだった。(桐生は)ハートが強い。これからも期待ができる。伸びしろがあるね。(男子100メートルで10秒19で優勝)

 ▼伊東浩司日本陸連男子短距離部長 桐生は、向かい風の中の海外勢とのレースでも実力は示せた。最後は経験したことがないスピードで並ばれて硬くなってしまったようだ。

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