片山8バーディー!5年ぶりVへ首位発進

[ 2013年3月29日 06:00 ]

第1ラウンド、7アンダーの片山晋呉

男子ゴルフツアー・インドネシア・プロ選手権第1日

(3月28日 インドネシア・ジャカルタ エメラルダGC=7198ヤード、パー72)
 ワンアジアと共同主管で開催される今季第2戦で、復活を期す片山晋呉(40=フリー)が8バーディー、1ボギーの7アンダー、65で首位に立った。同じく65にツアー未勝利で39歳の山下和宏(ザ・サイプレスGC)、宮本勝昌(40=ハートンホテル)ら6人が並び、1打差の7位に藤本佳則(23=フリー)らが続いた。池田勇太(27=日清食品)は67で11位につけた。

 最終18番、3メートルのバーディーパットを沈めると片山は右手でガッツポーズをつくった。風も吹き始めた午後スタートの中で65をマーク。国内ツアーでは昨年4月のつるやオープン初日以来、1年ぶりに首位に立った。「内容も悪くないし、気合も入れていない。普通にやってこれだから」と平然と振り返る姿こそ調子の良い証だった。

 危なげないプレーぶりだった。フェアウエーを外したのは2度だけ。終盤の17番パー5ではピン奥10メートルに2オンし、2パットで軽々とバーディーを奪った。前半は特にゴルフがかみ合い、アウトはボギーなしの6バーディーで30で回った。ハーフの自己ベストは29だが「30なんて年に数回出るかどうか。この時期に出るんだから今年は良い方向に転がるんじゃないかな」と不敵に笑った。開幕戦のタイ・オープンは初日こそ99位と出遅れたが、2日目以降は60台を並べて34位に順位を上げて終えた。戦える手応えはつかんでいた。

 1月31日に40歳となり、開幕前に「これからはどれだけ長くできるか。40代で賞金王を獲りたい」と5年ぶり6度目の王座奪回を目標に掲げた。20代、30代、40代で賞金王となれば、20、30、40、50代で賞金王に輝いた尾崎将司以来、2人目の快挙だ。

 35歳の08年に7人目となる永久シードを獲得。積み上げた勝利は実に26を数える。しかし、09年のマスターズで4位になってからは“燃え尽き症候群”となり、優勝からは遠ざかった。節目の年に目は覚めた。もう惑うことなく、08年以来となる勝利を目指す。

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2013年3月29日のニュース