日馬富士 土俵入り稽古 真新しい綱締め不知火型

[ 2012年9月27日 12:27 ]

伊勢ケ浜親方(右)から不知火型の土俵入りの指導を受ける新横綱日馬富士

 大相撲の第70代横綱に昇進した日馬富士関(28)が27日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で不知火型の土俵入りを稽古した。

 同日の「綱打ち」で完成した純白の綱を締めた新横綱は「すごく緊張した。見るのとやるのとでは全然違う。きれいな土俵入りを見せたい」と語った。

 せり上がりの際に両腕を力強く広げて攻めの姿勢を表現する不知火型は、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の現役時代と同じ。手本を見せる師匠に従い、所作を覚えていった。

 師匠が使っていた三つぞろいの化粧まわしを借り、太刀持ちに安美錦関、露払いに宝富士関を従えた日馬富士関は「綱を締めるのは恐れ多かった。神様に感謝して、いい相撲を取ることで恩返ししたい」と引き締まった表情だった。

 綱打ちには新横綱が所属する一門、春日山・伊勢ケ浜連合の力士ら約40人が参加。真新しい綱は8・7キロもあった。師匠は「土俵入りは相撲を10番取るくらいの気迫が必要」と話す。約1時間の稽古を終えた日馬富士関からは汗が滴り落ちた。

 28日には東京都渋谷区の明治神宮で奉納土俵入りに臨み、初めて不知火型を披露する。

続きを表示

この記事のフォト

2012年9月27日のニュース