元幕内・剣武が断髪式 63場所で新入幕の苦労人

[ 2012年8月27日 06:00 ]

同期入門の白鵬からはさみを入れられる元剣武の宮本一輝氏

 3月の春場所を最後に引退した大相撲の元幕内・剣武の宮本一輝氏(33)が26日、東京・両国国技館で断髪式を行い、同じ01年春場所入門の横綱・白鵬、日体大時代の同期の押尾川親方(元小結・垣添)ら約180人がはさみを入れ、師匠の藤島親方(元大関・武双山)が大銀杏(いちょう)を切り落とした。

 網膜剥離に何度も悩まされながら、昨年九州場所に学生相撲出身者で最も遅い所要63場所で新入幕を果たした苦労人。引退後は故郷の埼玉県秩父郡に戻り、父・猛治さんが老舗温泉宿などを経営する「宮本グループ」の後継ぎとして“社長見習い業”に専念している。「きつくても音をあげないことを学んだ」という角界での経験を生かし「立派な経営者になりたい」と新たな夢を語った。

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2012年8月27日のニュース