“逆輸入ゴルファー”貞方 惜しくも1打及ばず2位

[ 2012年8月27日 06:00 ]

<VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント最終日>18番ホール、2打目をラフに入れリカバリーショットする貞方章男

男子ゴルフツアーVanaH杯KBCオーガスタ最終日

(8月26日 福岡県糸島市、芥屋ゴルフ倶楽部=7146ヤード、パー72)
 “逆輸入ゴルファー”の貞方章男(33=光CC)が惜しくも初優勝を逃した。4バーディー、1ボギーの69で回り、一時は首位に並んだものの、通算17アンダーで惜しくも1打及ばず2位。それでも08年セガサミーカップの3位を上回る自己最高位フィニッシュとなった。69で回った金亨成(32=韓国)が日本ツアー初優勝を飾った。

 最後の望みをかけて貞方は勝負に出た。1打差を追う18番パー5。金亨成の第1打はフェアウエーにあり、パー以内はほぼ間違いない。残り275ヤードの貞方の2打目は、ラフからでライも悪い。しかし、構うことなく3Wを手にした。「バーディーを取りにいくしかなかった。(グリーン手前の)バンカーを越えたらバーディーのチャンスが高まるから」。だが、ボールは無情にも右の林へ。そこから意地のパーセーブを見せたものの、結果は変わらなかった。

 14歳で単身渡米し、米国では今田竜二と腕を磨き合った間柄だ。08年の日本ツアー参戦後で初めてシード権を失った今シーズン。出場試合は大幅に減ったが、5月には下部ツアーの試合で優勝し、今回も自己最高位を更新と健在ぶりをアピールした。「目の前に優勝という2文字があっただけに残念」とあと一歩の悔しさをにじませた一方で、「次回のチャンスをモノにしたい」と初優勝への自信もつかんだ様子だった。

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2012年8月27日のニュース