美香　自信の３位！コーチの助言で「半信半疑」から脱却

最終日、17番でパットのゆくえを見つめる宮里美香

ＵＳＬＰＧＡツアー　ショップライト・クラシック最終日

（6月3日 米ニュージャージー州ギャロウェー　シービュー・リゾート・ベイコース＝６１５５ヤード、パー７１）
　宮里美香（２２＝ＮＴＴぷらら）が今季自己ベストの３位に入った。７位からスタートして５バーディー、２ボギーの６８をマークして通算７アンダーにスコアを伸ばした。一昨年１０月のサイム・ダービー・マレーシア以来となるトップ３入りで、今週のメジャー第２戦、全米女子プロ選手権（７日開幕、ニューヨーク州）に弾みをつけた。宮里藍（２６＝サントリー）も７０で回り、通算４アンダーで１０位に食い込んだ。

　不振にあえいでいた宮里美が満面の笑みで大会を終えた。「こんな順位は２年ぶりくらい。本当に凄くいい１週間だった」。昨季も全米女子オープンの５位が最高。１年８カ月ぶりとなる３位の好成績に言葉も弾んだ。

　ショット、パットともさえ、前半で３つ伸ばした。後半は難しい風に悩まされてボギーが先行したが、フェアウエーキープ率は１００％。「取り返したい」と気持ちを引き締め直した終盤に、１７番から連続バーディーを奪って上位進出を果たした。

　米ツアー４年目の今季はクラブ契約をフリーにしウエア契約も新しいスポンサーと結ぶなど心機一転して臨んだ。だが、３試合続けて予選落ちするなど成績が出ずに自信を失いかけていた。

　今大会も初日は首位に立ったが、２日目に７３と崩れて７位に後退。「ちょっと緊張していて、なおかつ自分自身のショットに半信半疑の部分もあった」とその夜にメンタルコーチに電話をかけた。「半信半疑のショットじゃ駄目。スコアじゃなく打つことだけを考えなさい」。コーチのアドバイスは「おかげで凄く集中できた」と効果てきめんだった。

　ただしいいプレーを見せたからこそ惜しむらくは２日目の足踏みだった。リベンジの機会は今週の全米女子プロ。３日間大会からいつも通りの４日間大会に戻る。「今週みたいなゴルフができれば、ちゃんと結果はついてくると思う。ひたすら自分の道をいきたい」。昨年８位となった大舞台に自信を取り戻して挑戦する。

　◆美香２２位　４日付の女子世界ランキングでは、宮里藍は前週と変わらず４位のまま。ショップライト・クラシックで３位に入った宮里美香は２９位から２２位に浮上した。