遼、大乱調104位スタート…競技委員3度も呼んだ

[ 2012年5月26日 06:00 ]

10番で茂みに打ち込んだボールを捜す石川

USPGAツアー・クラウンプラザ招待第1日

(5月24日 米テキサス州フォートワース コロニアルカントリークラブ=7204ヤード、パー70)
 来季のシード権獲得をかけた米ツアー5連戦の初戦に臨んだ石川遼(20=パナソニック)は、3バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの4オーバー74で104位と大きく出遅れた。前半はショットが大乱調。トラブル続きでドロップエリアで指示を仰ぐために、競技委員を呼ぶ場面が3度もあった。

 ドロップエリアで指示を仰ぐため競技委員を3度も呼んだ。それほど石川の前半はトラブル続きだった。「前半は硬さが出ました。練習でできているのに、コースでできない」。出だしの10番は2Iの第1打が右のラテラルウオーターハザード区域に入りリカバリーにも失敗してダブルボギー。14番はフェアウエー中央からの第2打を大きく右に曲げた。パーで切り抜けた18番も1Wを左の林へ。風速11メートル以上の厳しい条件下とはいえ大荒れだった。

 「地面の硬さは全英オープン。グリーン周りも難しい。いろんな国の難しさが詰まっている」と舌を巻く難コース。メジャー9勝を挙げた往年の名選手で大会5回制覇の経験を持つ故ベン・ホーガン氏は「ここはストレートボールが他のどのコースよりもトラブルを生む」との言葉を残している。ドッグレッグが多いためボールを自在に操る技術が必要という意味。そこでこれだけ曲げればスコアは伸びない。

 好ショットが続かなかったことにも「(残り155ヤードを9Iで3メートルに付けた)3番のバーディーは実力以上のものが出たわけじゃない。できるのにやれない。それが一番悔しい」ともどかしさを口にする。米シード権獲得をかけた5連戦の最初のラウンドで104位発進。厳しい船出になった。

続きを表示

2012年5月26日のニュース