松山 決意の英語スピーチ「今年もベストアマを」

[ 2012年4月4日 06:00 ]

練習ラウンドを終え、公式会見に臨む松山英樹

 今季メジャー初戦のマスターズは5日に米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで開幕する。昨年は27位でベストアマに輝いた松山英樹(20=東北福祉大3年)は2日、石川遼(20=パナソニック)と一緒に2日続けて練習ラウンド。公式会見も行い、夕方からは大会に出場するアマチュア選手のための「アマチュアディナー」に出席。マスターズ委員会委員長のビリー・ペイン氏ら大勢の出席者の前で、2年連続ベストアマ獲得に向けて決意の英語スピーチを披露した。

 ガラスのグリーンで下りのパットを打つより手が震えたかもしれない。アマチュアディナーは昨年と趣向を変え、一人一人の紹介VTRが用意されていた。映像が流れた後にそれぞれ立ち上がってのあいさつとなった。

 順番が来て立ち上がった松山の手には“カンペ”が握られていた。目の前にはペイン氏らグリーンジャケットを着た面々が約100人もいる。英語の苦手な松山でなくても気後れする状況。緊張の色は隠せなかったが、大会への謝辞と「今年もベストアマを獲れるように頑張ります」と決意のほどを英語で語った。

 日本語でしか話さなかった1年前とは違い、これも一つの成長と経験だ。今大会の出場アマは6人で、その中で2年連続となるのは松山だけ。ディナーの前に行われた公式会見では「昨年のベストアマから1年たって、ここにまた座ってる自分が信じられない。帰って来られて本当によかった」と感慨深げに語った。

 米ゴルフ専門局のゴルフチャンネルでもアマチュアを代表して特集されたが、公式会見には海外メディアの姿はほとんどなかった。注目度が高いとは言えない状況も活躍次第では変わるはずだ。

 石川との練習ラウンドでは、想定されるピン位置や狙いどころなどを話しながら18ホールを回った。16番パー3では練習日恒例の水切りショットに挑戦。2度のトライは失敗に終わって「去年も、きのうもおとといも一回も成功してない」と苦笑いした。それでも、多くのパトロンの前でも物おじしないところは見せた。

 次なる挑戦は過去に4人しかいない2年連続のベストアマ獲得。「いい結果を出して、来年またここに戻ってこられるように頑張りたい」と今年も表彰式でシルバーカップを手にする瞬間を思い浮かべていた。

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