遼くんバーディーなし…2オーバーで出遅れ55位

[ 2012年2月18日 06:00 ]

第1ラウンド、ショットのあとに悔しそうな表情を見せる石川遼

USPGAツアーノーザントラスト・オープン第1日

(2月16日 リビエラCC(7349ヤード、パー71))
 石川遼(20=パナソニック)が米ツアー2度目となるバーディーなしのラウンドで出遅れた。日没で30選手がホールアウトできなかったが、石川はパットが決まらず2ボギーの2オーバー、73。トップと7打差の暫定55位。暫定首位には5アンダー、66のフィル・ミケルソン(41=米国)が立ち、今田竜二(35=フリー)は4オーバー、75で暫定101位。池田勇太(26=日清食品)は12番を終えて5オーバーの暫定115位。17日に第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われる。

 バーディーを取りたい気持ちが石川の手元を狂わせた。13ホール連続パーで迎えた後半の5番パー4。同組のD・リーが目の前でチップインバーディーを奪ったのを見て力が入ったのか、ピンまで残り12ヤードの第3打は2メートルもオーバー。返しのパットも決まらず、ボギーを先行させてしまった。

 その後もバーディーを一つも奪えず、18ホールでバーディーがなかったのは昨年8月の全米プロ選手権第1日以来、米ツアー2度目。2オーバーと出遅れたこともあって、「バーディーは気分が違う。バーディーが1個でも来ると空気が変わる。きょうはずっと同じ空気で疲れました」と疲労感をにじませた。

 朝から強い風が吹く中、前半はショットが好調で危なげない内容だった。一方で5メートル以内のバーディーパットがことごとく決まらない。後半の2番、7番では1・5メートルの絶好のバーディーチャンスを外してしまう。第1打を右の草むらに打ち込んだ8番では第3打で1・5メートルに寄せたが、パーパットを外してボギーとしてしまった。

 第1日終了時のパーオンしてからの平均パット数は2・0で、全体の104位。「難しいラインについたりしたけど、もう少し良い転がりの球も打てた。ミスパットではないが、100%でもなかった」。たとえボギーを叩いてもバーディーでリズムに乗るのが石川のスタイル。しかしパッティングのわずかなぶれが、そのままスコアに表れた。

 ただ、風の弱まった午後組に比べ、厳しい条件だっただけに「よく耐えた」と前を向く。目標のマスターズ切符(3月最終週の世界ランク50位以内)に向けてぎりぎりの戦いが続く中、「心の波が立たないようなパフォーマンスは徐々にできている。ゴルフは良くなっている」と逆襲への手応えはつかんだ。

続きを表示

2012年2月18日のニュース