韓国バレー八百長拡大 女子や他競技に波及も

[ 2012年2月10日 18:47 ]

 韓国のバレーボール男子プロリーグの八百長事件が拡大し、検察は10日までに韓国電力公社の現役、OB選手5人とブローカー1人の計6人を国民体育振興法違反容疑で逮捕し、供述を基に陸軍チームや女子リーグの選手に対する捜査も始めた。

 韓国メディアは、昨年サッカーのKリーグで発覚した大規模な八百長の捜査で今回の容疑が浮かんだとの関係者の証言を報道。背景にあるスポーツ専門の違法賭博サイトは野球やバスケットボールなども扱っており、捜査が他のプロスポーツにも伸びる可能性も指摘されている。

 韓国電力の5人は過去2シーズンの少なくとも4試合で、賭博サイト側ブローカーの依頼で意図的にミスをしてチームを負けさせた疑いがある。1試合当たり最高500万ウォン(約35万円)の報酬が払われ、賭けに参加した選手もいるという。

 メディアによると、韓国には千前後の賭博サイトが常時存在し、市場規模が12兆ウォンに上るとの試算もある。50人以上が起訴され自殺者も出たKリーグの事件を受け政府は罰則を強化したが、サーバーを海外に移す動きが強まり賭博捜査は難しくなっているという。(共同)

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2012年2月10日のニュース