初の台湾系選手リンが23得点!ニックス3連勝に貢献

[ 2012年2月10日 06:00 ]

雄叫びを上げるニックスのリン

 NBA初の台湾系米国人選手、ニックスのジェレミー・リン(23)が敵地ワシントンDCで行われたウィザーズ戦で大活躍。23得点と自己最多の10アシストをマークし、チームの3連勝に貢献した。ポイントガードながら3試合連続で20得点以上を稼ぎ出しており、地元ニューヨークでは人気急上昇。昨季から大型補強を敢行しながら低迷していたニ軍は、ハーバード大出身の“雑草男”によって浮上へのきっかけをつかんだ。

 マッチアップしたウィザーズのウォールは昨季にドラフト全体トップで指名された同期の中のエリート。しかし、ニックスのリンは一歩も譲らず最後まで張り合った。第3Qには記念すべきNBA初ダンクも成功。「こんな結果になるなんて想像もしなかった」と苦笑いを浮かべたが、この5日間で自身のツイッターのフォロワーが6万人も増えるなど、ニューヨークの救世主として熱視線を集めるようになった。学業の名門ハーバード大から56年ぶりに誕生したNBA選手。次戦のレイカーズ戦(10日)でも試合のカギを握りそうだ。

 ◆ジェレミー・リン 1988年8月23日、カリフォルニア州出身の23歳。両親が台湾出身で中国語表記は林書豪(リン・シューハウ)。ドラフト外で昨季にウォリアーズに入団したが今季開幕前に解雇。その後、ロケッツにも解雇されたが昨年12月27日にニ軍と契約した。1メートル91、91キロ。年俸は76万ドル(約5800万円)と超格安。

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2012年2月10日のニュース