佐久間山 デビューから27連勝、板井抜き単独1位に

[ 2012年1月19日 06:00 ]

<初場所11日目>安芸乃川を押し出しで下した佐久間山は勢い余って土俵下に飛び降りる

初場所11日目

(1月18日 両国国技館)
 会心の相撲で新記録を打ち立てた。東幕下15枚目の佐久間山(23=北の湖部屋)は安芸乃川を押し出して6戦全勝。序ノ口デビューからの連勝記録を「27」に伸ばし、元小結・板井=顔写真=を抜いて単独1位となった。

 立ち合いで受けて後退したものの、浅く2本差すと一気に前へ。最後は両手で押し出し、勢い余って升席付近まで飛び出した。「ここ2番は相手に出られたんで。悔いのないよう前に出ることを考えた」と笑顔を見せた。

 日大2年の08年に学生横綱となり、幕下15枚目格付け出しでデビューする資格を得た。だが、09年2月に亡くなった父・幸一さん(享年52)の「最後までやり抜いて卒業しろ」という言葉に従い、大学に残ることを選んだ。有効期限1年間の付け出し資格を失い、卒業とともに序ノ口から出発。「ゼロからのスタートでいろいろ勉強になる。悔しかったら強くなればいい。いい経験だと思ってます」と不屈の闘志ではい上がってきた。

 あと1番勝って7戦全勝なら、昭和以降で初めての所要5場所での新十両が濃厚だ。「十両に上がるのが目標じゃないんで。もっと上を目指していきたい」。記録更新にもおごりはなかった。

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