16歳伊藤 6位終戦も収獲!アジアアマV宣言

[ 2011年9月19日 06:00 ]

<ANAオープン最終日>優勝こそ逃したがベストアマを獲得した伊藤誠道はトロフィーを手に笑顔

男子ゴルフツアーANAオープン最終日

(9月18日 北海道北広島市・札幌ゴルフ倶楽部=7063ヤード、パー72)
 アマチュアで初めて最終日を首位で迎えた伊藤誠道(16=東京・杉並学院高1年)は、1バーディー、3ボギーの74とスコアを落とし、通算10アンダーで3打差の6位に終わった。歴史的勝利には惜しくも届かなかったが、ツアーで初めて優勝争いを経験して自己最高位も更新。来年のマスターズ出場権が懸かる次戦のアジアアマ選手権(29日開幕、シンガポール)に向け、自信の優勝宣言も飛び出した。首位から71で回ったカート・バーンズ(30=オーストラリア)が通算13アンダーで日本ツアー初優勝を飾った。
【最終R成績】

 ここまでの3日間とは少しずつ何かが違っていた。最終日最終組の緊張感。ティーショットの精度や狙った場所に打っても外れるパッティング。飛距離のない伊藤にとって、雨でランの出ないコースはいつも以上に長く感じた。

 「アマチュアの分際で生意気かもしれないけど悔しい」という競技者の本能と「最終組の雰囲気は凄く楽しかった」という高校1年生らしい爽やかな感想。どちらも伊藤の素直な心境だった。

 この日のフェアウエーキープ率は全体の51位、平均パット数も47位に低迷した。快進撃を支えていた1Wとパターに精彩を欠くと、序盤から苦しいゴルフが続いて前半は2ボギー。10番の初バーディーで首位に1打差と盛り返したが「バーディーを狙おうと勝負を懸けた」15番でボギーを叩いたところで追い上げムードは途切れた。

 上位陣では最終日ただ一人オーバーパーと課題は残したものの、昨年11月の三井住友VISA太平洋マスターズの10位を上回って自己最高位の6位に入った。「スコアだけを見たら納得できないけど、きょうの経験はスコア以上に大きい」。1年間の成長を実感するとともに、今年最大の目標であるアジアアマ選手権にも弾みがついた。

 同選手権は優勝者にマスターズ出場資格が与えられる夢の大会。日本で行われた昨年は松山英樹(東北福祉大2年)が優勝し、マスターズでもベストアマに輝いて旋風を巻き起こした。昨年は22位に終わった伊藤も狙うものは1つしかない。「今年は優勝を狙います!去年は言うだけなら簡単だよと思って“優勝”と言ってたけど、今年は有言実行を目指す」と力強く宣言した。

 アジアアマの翌週は日本ツアーのキヤノン・オープン(神奈川・戸塚CC)、さらに日本オープン(千葉・鷹之台CC)へと続くタフな3連戦。今大会で得た自信を胸に、まずはマスターズ切符獲得に全力を注ぐ。

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2011年9月19日のニュース