全米プロ招待状届いた…遼、10連続メジャー出場

[ 2011年7月8日 06:00 ]

全米プロの招待状を手に会見する石川遼

 全英オープン(14日開幕、英サンドイッチ、ロイヤル・セントジョージズGC)に出場する石川遼(19=パナソニック)が7日、成田空港から渡英した。出発前には全米プロ選手権(8月11~14日、ジョージア州、アトランタ・アスレチック・クラブ)の招待状が届いたことも発表。尾崎将司(64=マックス・インターナショナル)に並び日本歴代4位となるメジャー10大会連続出場も確定し、全英オープンに向けて弾みがついた。

 渡英を前にしての会見で石川は誇らしげに全米プロ選手権の招待状を掲げた。世界ランク100位以内の日本人選手は例年、特別推薦を受けているとはいえ実際に出場権を手にすると気持ちも違う。「海外メジャーは今年のマスターズ、全米オープンを戦って他の大会ではないものを得られると感じた。全米プロ(出場)が決まってうれしい。全英も自然とモチベーションが上がる」と笑顔を見せた。

 上位進出を狙う全英オープンを前に、10大会連続のメジャーとなる全米プロ切符を得たことは大きな励みになる。10大会連続は青木功の9大会を抜いて、尾崎将司に並ぶ大台。日本人としては丸山茂樹(19大会)、中嶋常幸、片山晋呉(ともに11大会)に次ぐ歴代4位の記録となる。海外メジャーは出場資格が厳しい上に日本ツアーの合間を縫って戦うこともあり、技術に加えて体力も必要。10代にして青木を超え、尾崎と肩を並べることは何より自信になる。

 全英オープンについては今大会と同じ会場で行われた03年大会のDVDを既にチェック。「去年の大会は、もう少しやれたと思ってあの順位(27位)。今年の全米オープンは精いっぱいやって30位だったから、英国の方がやりやすい」と語った。「フェアウエーの広さや地面の硬さ、OBや林が少ないことなど自分に合っている」と相性の良さを口にした。

 全米オープンでは同世代のマキロイが優勝。「ショートゲームは及ばないけど、19歳の時のマキロイのショットと今の自分のショットを比べたら近い位置にいると思う」と刺激を受けた。「全米オープンの成績を上回りたいし、出したことのないスコア、いい順位で終わりたい」。目標はメジャー自己ベストの68を更新しての優勝争い。飛躍を誓って旅立った。

続きを表示

この記事のフォト

2011年7月8日のニュース