鶴見「凄くうれしい」強豪中国勢を抑えて初優勝!

[ 2011年7月4日 06:00 ]

<体操 ジャパンカップ 女子個人総合>平均台で見事な演技を見せる鶴見

体操ジャパン・カップ最終日

(7月3日 東京体育館)
 女子個人総合で、昨季不振の日本のエース鶴見虹子(18=朝日生命)が56・100点で初優勝した。強豪中国のキ・ロク(19)を0・100点差でかわし、完全復活を印象づけた。田中理恵(24=日体大大学院)は52・700点の6位。男子個人総合では内村航平(22=コナミ)が全6種目でトップの得点をマークし、93・150点で3連覇した。小林研也(27=コナミ)は88・000点の4位だった。

 強豪中国勢を抑えての初優勝に自然と笑みがこぼれた。鶴見は得意の段違い平行棒で、前日の団体総合から技の難度を上げて全体トップの14・900点をマーク。全4種目ほぼノーミスで、中国の2選手を振り切り「昨年は自分の演技ができなくて、つらい1年だった。勝てて凄くうれしいです」と喜んだ。

 2年前の世界選手権で個人総合の銅メダルを獲得したが、昨年は右肩の故障もあって21位。「結果を出さないといけない」と重圧に苦しんだ。今年は1月から2カ月間、中国・上海で合宿を行うなど、心機一転を図った。「失敗してもいいや、という気持ちでやっている。今年は楽しめている」と吹っ切れたのが復調の要因だ。

 「中国の選手は失敗があった。難易度は全然上だし、質も高い」と冷静に分析するが、鶴見も十分伸びしろを残す。跳馬の後方伸身宙返りの捻りは1回だったが、今後は1回半に挑む予定。体重もベストより2キロ重く「やせればもっと技に切れが出る」。10月の世界選手権(東京)では2年ぶりの表彰台を狙う。「同じ会場でいい演技ができて自信になった」。つかんだ手応えは大きい。

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2011年7月4日のニュース