“ぶっつけ本番”大丈夫!遼、全英流でリンクス攻略

[ 2011年6月23日 06:00 ]

父・勝美氏(右)の前で練習する石川遼

 男子ゴルフのミズノ・オープンは23日、岡山県笠岡市のJFE瀬戸内海GC(7317ヤード、パー72)で開幕する。全米オープンに出場し21日に帰国した石川遼(19=パナソニック)は22日にコース入りし約2時間練習した。ぶっつけ本番ながら、昨年予選突破した全英オープンでの経験を生かし、リンクスコースを攻略する。

 プロアマ戦出場を免除された石川は、この日午後からコースに入り、練習場で打ち込んだ。1ホールも回らなかったが、すでにイメージはできている。「(全英オープンには)2回しか出たことはないけれど、向こうのゴルフの聖地そっくりだなと思いました」と岡山県にいながら、海の向こうを思い浮かべた。

 JFE瀬戸内海GCは海沿いに位置し、「5メートルでは微風です」とコース関係者が言うほど強風が吹く。風速15メートルに及ぶこともある。埋め立て地にあるためコース全体はフラットながら自然な隆起がある。英国のリンクスコースと酷似している。

 ぶっつけ本番となるが、27位に食い込んだ昨年の全英オープンで得た経験があるからこそ不安はない。石川は「マウンドがあるからランは出にくい。キャリーで攻めていくショットが必要」と高い弾道でキャリーを稼ぐ必要性を説いた。風が吹くリンクスでは低弾道の方が有利と言われる。

 だが昨年の全英オープン予選で同組だったフィル・ミケルソンは強風でも普段と変わらない高弾道のショットを連発した。石川は「必要以上に低い球を打たないように意識したい。高くてもサイドスピンがかからなければ影響しませんから。去年の全英でそれを凄く感じました」と海外のトッププレーヤーから学んだことを生かすつもりだ。

 この日はドライバーショットを中心に約1時間20分、パットを約40分。計約2時間練習した後、自信のコメントを口にした。「ショットはかなりいい。ぜひ優勝争いに絡むプレーをしたい」。勝てば賞金ランクトップに浮上する。石川はゴルフの母国でつかんだスタイルでリンクスを制す。

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2011年6月23日のニュース