リステルが支援大幅縮小へ モーグル五輪代表ら在籍

[ 2011年4月15日 20:17 ]

 フリースタイルスキーのモーグルで2010年バンクーバー冬季五輪代表の附田雄剛選手(34)らが在籍するリステルグループが東日本大震災の影響で経営がさらに苦しくなったとして、来季の選手への金銭的な支援を大幅に縮小することが15日、分かった。同グループは、ことしのワールドカップ(W杯)猪苗代大会の開催を返上しており、来季以降も「先行きが不透明で、現状では難しい」としている。

 リステルグループによると、3月末に遠征費や育成のためのコーチ雇用などの支援は難しいとの状況を選手らに伝えた。社員として残ることは可能だが、附田選手は「残念だけど、お世話になったので感謝している」と話し、退社する方向。06年トリノ五輪代表の上野修選手(27)も退社するという。

 リステルグループは1988年、運営するリステルパーク(福島県猪苗代町)でW杯を初開催。長野五輪の翌シーズンの99年以降は2009年の世界選手権を挟み、10年まで毎年開催しており、日本の「フリースタイルスキーの聖地」として地位を確立していた。

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