野球賭博の胴元・元十両に懲役10月求刑

[ 2011年4月13日 17:52 ]

 大相撲の野球賭博事件で、力士らから賭け金を集めて賭博を開催したとして賭博開帳図利罪に問われた元十両古市貞秀被告(35)と母米子被告(64)は13日、東京地裁(今崎幸彦裁判長)の初公判で、いずれも起訴内容を認めた。

 検察側は「金欲しさの身勝手な犯行。日本相撲協会の信用を失墜させたことは明らかだ」としてそれぞれ懲役10月を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。判決は5月16日。

 検察側は冒頭陳述で、古市被告は2006年3月ごろ、同じ阿武松部屋に所属していた元幕下山本俊作被告(35)=同ほう助罪で起訴=が胴元と知り、野球賭博を始めたと指摘。「08年3月ごろ、胴元になれば金もうけができると考え、米子被告に客の賭け金管理などを依頼した。電話で申し込みを受け、客の勝ち金の1割を手数料として取っていた」と述べた。

 起訴状によると、2人は10年5月、両国国技館や阿武松部屋などで、プロ野球交流戦を対象に力士ら4人に計28万円を賭けさせた、としている。

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2011年4月13日のニュース