パット直前に後続の打球が…遼“乱された”

[ 2011年4月11日 06:00 ]

第3ラウンド、14番、3打目、バーディーパットをはずし天を仰ぐ石川遼

第75回マスターズ第3日

(4月9日 米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナルGC=7435ヤード、パー72)
 ホールアウト後、石川は浮かない表情で練習場に直行し1時間以上もクラブを振った。3度目の挑戦でようやくたどり着いた決勝ラウンド。「自分の消極的なゴルフが露呈された」と3日目は悔しさしか残らなかった。

 「(予選突破で)正直ホッとして肩の荷が下りてしまった部分があったかもしれない」。パットをショートする場面が目立ち、13番パー5は2オンしたのに3パット。15番パー5では4パットした。グリーン右端から20メートルのイーグルトライ。グリーン外まで膨らませて大きなフックラインを描くはずが、ボールはグリーンの外に出たところで止まった。「15番も最初のパットをオーバーしてもいいぐらいの気持ちで打てばよかった。アグレッシブさが足りないのが、伸ばせない大きな要因」と自分を責めた。

 前半の8番パー5では予想外のアクシデントもあった。8メートルのバーディーパットを打とうとアドレスに入った時に、後ろの組にいた飛ばし屋ダスティン・ジョンソンが2打目を打ち込んできた。ボールが石川の横を通り抜ける危険な打球。アドレスを解き仕切り直した後のパットは決まらず、リズムを狂わされた。

 そのジョンソンとの同組で回る最終日。「来年の自分、そして今シーズンの自分に期待の持てる終わり方をしたい。きょうのプレーじゃ全然ダメ」とねじを巻き直してベストのプレーを目指す。

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