蒼国来と星風に引退勧告…関与処分25人、調査終結へ

[ 2011年4月11日 14:16 ]

 日本相撲協会は11日、東京・両国国技館で臨時理事会を開き、幕内蒼国来(27)=本名恩和図布新、中国出身、荒汐部屋=と十両星風(27)=本名ボルド・アマラメンデ、モンゴル出身、尾車部屋=の2人が八百長に関与したとして、事実上の角界追放を意味する引退勧告の処分を下した。八百長関与で処分されたのは、1日の23人と合わせて25人になった。

 引退届の提出期限は13日午後5時。応じない場合は解雇など、より厳しい処分が科される見通し。2人は11日、処分を不服とし、引退届を出さない意向を示した。

 実態解明に当たる特別調査委員会の伊藤滋座長(早大特命教授)によると、これで対象者への調査を終了し、2月2日に発覚した問題は一応の終結を迎えた。村上泰委員によると、関与を認めた前竹縄親方(元幕内春日錦)、元千代白鵬、仲介役の元恵那司のうちの1人から名前の挙がった力士は25人以外にも数人いたが、3人のうちの複数から一致した証言が得られなかった力士は調査対象にしなかった。

 蒼国来の師匠、荒汐親方(元小結大豊)と星風の師匠、尾車親方(元大関琴風)は監督不行き届きで、ともに委員から主任に1階級の降格処分。

 特別調査委によると、1日以降の蒼国来と星風の継続調査で前竹縄親方の証言が翻るなどしたが、ほかの供述から蒼国来は昨年5月の夏場所の春日錦戦、星風はことし1月の初場所の千代白鵬戦が八百長と認定された。

 5月までかかる可能性のある携帯電話のメール解析から新事実が出なければ、特別調査委はこのまま解散する予定。

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2011年4月11日のニュース