野球賭博 暴力団と数千万円やりとり

[ 2011年1月28日 06:00 ]

 大相撲の野球賭博事件で、賭博開帳図利ほう助容疑で逮捕された阿武松部屋の元幕下山本俊作容疑者(35)が、賭博のノウハウを授けたとされる愛知県の指定暴力団山口組弘道会系組長=死亡=との間で約2年間にわたり、数千万円の現金をやりとりしていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。

 組長側が山本容疑者に、賭博の勝敗を決めるのに必要な試合の「ハンデ表」を提供していたことも判明。警視庁組織犯罪対策3課は、組長側が胴元としての活動資金や「道具」を山本容疑者に渡して開帳を手助けする一方、山本容疑者は自分自身や客の賭け金のほか、賭博の収益を支払っていたとみて調べている。組長側は弱いチームにあらかじめ得点を加算する「ハンデ」の一覧表を、携帯電話のメールを使って山本容疑者に送信。山本容疑者は試合開始前、メールを客に転送、点差も考慮した予想と賭け金を受け付けていた。

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2011年1月28日のニュース