フェデラー連覇ならず…準決勝でストレート負け

[ 2011年1月28日 06:00 ]

全豪オープン男子シングルス準決勝、第3シードのN・ジョコビッチに敗れた第2シードのR・フェデラー

 全豪オープンテニス第11日は27日、オーストラリア・メルボルンパークで行われ、男子シングルスで第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第3シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)に準決勝で6―7、5―7、4―6で敗れ、2連覇を逃した。女子シングルスでは第9シードの李娜(リナ)(中国)が第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に3―6、7―5、6―3で逆転勝ちし、アジア勢として男女を通じて初めて4大大会のシングルス決勝進出を果たした。全米オープン2連覇中のキム・クライシュテルス(ベルギー)は第2シードのベラ・ズボナレワ(ロシア)に快勝し、全豪では7年ぶりに準決勝を突破した。

 16度の4大大会制覇を誇るフェデラーの2連覇への挑戦は準決勝で幕を下ろした。試合後は「自分のプレーは良かったが、もっといいプレーをした相手に負けた。せめて決勝まで進めれば良かったが、現実を受け入れないと」とさばさばと振り返った。過去の対戦は13勝6敗ながら、ジョコビッチは豊富な運動量と強烈なショットを併せ持つ難敵。この日は普段なら決まるはずの強打を拾われ、より厳しいコースを狙うあまり、片手打ちのバックハンドをミスする場面が目立った。

 「5度目の全豪制覇のチャンスはあった。ものにできなかったけれど」。これで昨年の全仏から4大会連続でグランドスラムの決勝進出を逃した。03年のウィンブルドン選手権で初優勝以来、歴代最多の16勝を積み上げてきた王者が危機的状況を迎えた。

 ≪ジョコビッチ王手!≫ジョコビッチは勝利が決まると両手を突き上げた。「最後の1ゲームは凄い重圧があって、気が抜けなかった」。第2セットは2―5から逆転。軽快な動きで強打を拾い、切れ味鋭いショットで切り返した。5ゲームを連取し「あのセットを落としたら、どうなったか分からないが、何とか盛り返せた」と胸を張った。3年ぶりの優勝まであと1勝。「とにかく全力を尽くす」と頂点を見据えた。

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2011年1月28日のニュース