元床山に暴行?追手風親方「1発ずつ殴らせた」

[ 2010年11月5日 19:53 ]

 大相撲の追手風親方(元幕内大翔山)に暴行を受けたとして、熊本市に住む元床山の男性(24)が親方と日本相撲協会に550万円の損害賠償を求めた訴訟の本人尋問が5日、熊本地裁(原克也裁判官)であり、親方は自らの暴行を否定したが「けじめをつけるために弟子に1発ずつ殴らせた」と説明した。

 男性は2009年3月に親方や弟子から30分以上殴られて3週間のけがをしたと主張しているが、親方は「(男性が)酔っぱらったり新弟子に暴力を振るうなど迷惑をかけていたので、けじめをつけるために弟子に1発ずつ殴らせた」と説明。「必要なことだったと思っている」と話した。
 さらに「親方は親代わりでもあり、少々小突くのがだめなら(力士の)育成が難しくなる。それを考慮してほしい」と裁判官に訴えた。
 男性は尋問で「親方や弟子に50発ぐらい殴られ、部屋にいるのが怖くて逃げ出した。親方は誰もいないところで弟子に暴行をしていた」と述べた。
 訴状によると、男性は05年に床山として追手風部屋に入ったが、09年3月に暴行を受けた後に部屋を抜け出し、同4月に退職した。

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2010年11月5日のニュース