新米パパ穴井“息子断ち”で金メダル獲り

[ 2010年8月25日 06:00 ]

気合いの入った練習を行う穴井(左)

 52年ぶりに東京で開催される柔道の世界選手権(9月9日開幕、国立代々木競技場)の男子代表14選手が24日、都内で最終強化合宿を公開した。今月12日に長男(氏名非公表)が誕生した100キロ級の穴井隆将(26=天理大職)は、大会終了まで“子供断ち”で金メダルを目指す。

 広島県内での合宿終了後の今月14日、愛息との初対面を済ませた穴井は「やっぱりかわいい。応援してくれる人がまた一人増えたし、あらためて強い気持ちになった」と父の自覚をアピール。その一方で「子供に会うと気持ちが緩んでしまう」とし、きょう25日の合宿打ち上げ後も子供には会わず、大会終了後まで我慢する考えを明かした。
 昨年大会(オランダ・ロッテルダム)はエースとして期待されながら銅メダル。史上初の金メダル0の責任を一身に背負った。「去年、勝てなかった時からいろいろ悩んだけど、今年報われればいい」。穴井の登場する大会初日は100キロ超級に鈴木桂治(30=国士舘大教)、女子78キロ超級に塚田真希(28=綜合警備保障)ら有力選手も登場。あと3個に迫る日本通算100個目の金メダルが、愛息への最初のプレゼントとなる。

 <桂治、出稽古敢行へ>世界選手権では初めて100キロ超級で出場する鈴木は、25日の合宿終了後に筑波大への出稽古を敢行することを明言した。各国代表選手が筑波大で最終調整を行っており「少し海外の選手と組んでおこうかなと思う」と鈴木。100キロ級で挑んだ07年大会(リオデジャネイロ)、08年北京五輪と不本意な成績が続いているだけに「今回の成績は(12年)ロンドンが見えてくるかどうかの分かれ目」と気合を入れていた。

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2010年8月25日のニュース